【ネタバレ感想】永劫会事件が最凶過ぎた

内容が癸生川シリーズ最悪にして最凶だと思う永劫会事件の感想をやっていく。

永劫会事件はなんと言っても、性犯罪というかなりデリケートな問題をあつかっている。

性犯罪被害にあった人の大変さ、性犯罪を犯した人間の辿る末路が描かれていて、初回プレイ時の高校生当時

  • 「世の中には危険がいっぱいなんだ」
  • 「怪しい宗教には気をつけないと」
  • 「人生がどうかしてしまうのなんて一瞬なんだ」

と考えさせられた次第だ。

内容的に、もしかしたら某宗教団体の事件とかも意識したのかなと思う。

描写も生々しい。

そしてなんといっても、「永劫会事件」では命が簡単に失われる。

シリーズ最大規模じゃない?

あげく、最初から最後までまったく救われない女性が登場するのが「永劫会事件」。

【ネタバレなし永劫会事件感想】ゲーム性が向上

内容のネタバレの前に、ワンクッション挟んで、ゲームシステムの話。

癸生川シリーズはもともとガラケーのゲームだったので、基本的に選択式のノベルゲームみたいな感じで、ゲーム性が低かった。

永劫会事件も基本的には同じだけど、複数の人物の視点からストーリーを進めていくシステムになってる。

任天堂スイッチ版で、ほかのタイトルが500円のものがほとんどなのに対し、「永劫会事件」は1500円もするだけあって、ゲームシステムもストーリーのボリュームもひと味違うぜ!

シナリオを進める順番

シナリオを進める順番なんだけど、時系列でプレイするのがおすすめ。

シナリオ選択画面の右下に、シナリオのタイトルと日付が書いてあるじゃない。

この日付順でのプレイをおすすめする。

なおかつ左から3つ目の人物のストーリーを最後にするのがいいと思う。

法律が変わってる

永劫会事件のあとで法改正があって、性犯罪が親告罪じゃなくなってたりする。

あと罪名も強制性交等罪に変わってたり。

この辺は時代が進んだんだなって感じ。

【ネタバレあり】永劫会事件感想

ここからはネタバレアリの永劫会事件の感想を書いていく。

ネタバレとはいっても真犯人を名指ししてたりはしないからマイルドなネタバレ。

ラインナップはこんな感じ。

  • 円口許すまじ問題
  • ヒールマスター釈迦堂弓子
  • 妹浦澄佳、人生悲惨すぎ問題
  • 松田氏のこれからの人生を応援
  • 工藤貴樹のクズ確定演出

円口許すまじ問題

まずは問題のシーンをご覧いただきましょう。

「かもなー」じゃない!

足りてねぇんだよ!!配慮が!

このアンダーフレームメガネが!(タダの悪口

円口刑事は「やっべ、マジやっべ」発言といいちょっと軽いんだよな。

ストーリーがストーリーだけにこういうキャラを入れて中和しようとしてるのかな。

でも、こんな軽い刑事には確かに被害申告したくないわ。

ここは話の内容的に、いずれにしても柚木さんの発言に至るし、そんなに突っかかるところでもない気がするけど、円口オメェは許さねぇw

ヒールマスター釈迦堂弓子

出てきた瞬間この人が黒幕だと思った。

「ヒールマスターwwwwwww」

「善人ぶってお前もロクなことしてないんだろ!」

って思ってたら、釈迦堂さんは最初から最後まで本当にいい人だった。

解決編の釈迦堂さんのシーンはリピートした

とくに解決編での美馬さんに対する釈迦堂さんのセリフはグッと来た。

門沢を殺した美馬さんに「なんでそんなことを!」ってなりそうなところで、美馬さんの苦しみを理解して、「罪を償うことができたらまた帰ってきてくださいね(うろ覚え)」っていうあのシーンはウルっと来ちゃったよ。

釈迦堂さんがあまりに善人。

この人が主導する会なら、確かに必要。

澄佳ちゃんの人生悲惨すぎ問題

妹浦澄佳、あまりにも救われなさすぎじゃない?

びっくりしたよ。

頭いい大学の調子にのっちゃった大学生たちにあれこれされるわ、変な宗教団体に入っちまうわ(強制)、なんか強制的に二股みたいなことさせられるわで。

しかも一番びっくりしたのは、自分が電球を取り換えたバスが爆発して大事故を招いて自分が犯人だと思ってたら、実は自分は全く無実でしたっていうまさかの展開。

最後の解決編でびっくりしちゃったよ。

全然悪くなかったよ澄佳ちゃん。

澄佳ちゃんが交換した電球に入ってたのは水で、実は石上が別でガソリン入り電球を何個も設置してたってよぉ…

しかも、責任を感じて自首しに行ったら、昔の調子乗っちゃった大学生に会っちゃって殺されるわ、散々すぎんか?

最初から最後まで救われない澄佳ちゃん…

癸生川シリーズのいつものヤツ

今回も来ましたよ、実の娘じゃないとか家族関係が複雑なやつ。

松田氏の気持ち…

ほかの作品の感想でも書いたけど、癸生川シリーズは家族関係が複雑。

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唐突な資産家の登場

なんか急に資産家が出てきたなとは思った。

でも、「白鷺に紅の羽」みたいに「複雑な家族関係のお金持ち」といういつもの設定かと思ったんだけど、永劫会(釈迦堂さん主導の方)を支援するための布石だったっぽい……

解決編での松田さんに永劫会を支援して欲しいっていう話のところめっちゃ好き。

変な宗教団体を社会的に滅亡させてやるぜマンになってた松田氏に、支援のためにお金を使って欲しい云々のところ。

最終的に釈迦堂さんの永劫会を支援することを決めた松田氏、報われて欲しい。

この人、あまりに報われて欲しい。

松田氏も何にも悪いことしてないんだよな…

ネタバレアリのゲームシステムの話

今回バッドエンド(お話の内容的にっていうのじゃなくて、システム的に)が存在してる。

別の人の感想で知ったんだけど、工藤視点の時に尾場家で優子さんのことを調べまくるとバッドエンドになる。

工藤、やっぱりお前、そういう男なんだな。

バレたじゃん。

バレたじゃん!ざまあみろ工藤!

完全にクズ確定演出。

工藤もあまりにクズなんだよな。

途中から、「あ、こいつやばじゃん」って気付くけど、本当にこいつもクズなのよ。

許せねぇな…