※プロモーションを含むことがあります
高校生の時にガラケーでプレイしていた癸生川シリーズ。
携帯を買い替えるたびにインストールし直してやり込んでたくらいに好き。
任天堂スイッチでもプレイできることを知り、先日スイッチを買った勢いで、久々に仮面幻想殺人事件を買ってプレイしました。
任天堂スイッチ版とSTEAM版があります。
今回感想で書く「仮面幻想殺人事件」は、同じ癸生川シリーズの任天堂DSのゲーム「仮面幻影殺人事件」とは違うから注意。
もう変な中古しか売ってないっぽいな。
もくじ
【ネタバレなしの感想】「仮面幻想殺人事件」
公式で公開されている情報のみを使って、簡単にあらすじを言うと、
プレイすると死ぬって言われてるゲームの謎を解き明かしてたら、本当になんか人が死にまくりました
というストーリー(雑な紹介
ここが最高「仮面幻想殺人事件」
「仮面幻想殺人事件」で私がいいなと思ったのは、以下のポイント。
- 音楽がいい
- ストーリーがいい
- 感情描写が厚い
音楽がいい
メインテーマというか、一番最初にかかる音楽。これがいい。
癸生川シリーズって言ったらこの音楽。
いかにも推理もののゲームって感じの音楽で好き。
ストーリーがいい
正直トリックとかそういうのは結構ぶっ飛んでたんだけど、大事なのはそこじゃない。
そういうのは別として、「仮面幻想殺人事件」は読み物としてすごく面白いです。
特に結末は「おいおいそういうことかよ!」ってなる。
ストーリー性があって、読み物として楽しめます。
感情描写が厚い
↑のストーリーがいいとも関係するのですが、とくに感情描写の表現が厚いです。
「他人に向ける愛情の在り方」について、ラストの癸生川探偵の発言は考えさせられるものでした。
私
この辺はネタバレになるからここまでしか言えない。
ここが微妙だよ「仮面幻想殺人事件」
シリーズをほぼ全作プレイしている私ですが、以下の点については微妙だと思ってます。
- 誰にどこまで話を聞けばいいかわからん
- 人間関係が複雑すぎ
もしかしたら私がちゃんとテキスト読んでないせいかもしれないw
誰にどこまで話を聞けばいいんじゃ!
このゲームは、関係者から話を聞いたり、現場を調べたりしてゲームが進んでいきます。
特定の人から特定の情報を得ないとゲームが進まない仕様。
「この人から聞ける情報はこれでおしまい」って思ってても、終わってなかったりする。
それが何回もあるから、結構手間です。
別の人から話を聞いてからじゃないダメとかがある。
人間関係が複雑すぎ
「仮面幻想殺人事件」は登場人物が何人もいるんですが、誰と誰がどういう関係なのか複雑。
特に男女関係で誰と誰が付き合ってて、誰が本命なのかとかよくわからんかった(ちゃんと読め
整理しながらゲームを進めないと人間関係がわけわからんです。
ぶっちゃけわからなくても大丈夫
わけわからなくても、物語の要所となる人間関係は最後の推理で明かされるので、まあ細かい人間関係は全スルーするのもアリ。
ただ、「細かい点まで理解しないと消化不良感が残る」という人は不満を感じやすいかも。
2周以上すると物語の内容や人間関係を理解できるようになるかも。
そこまでやり込む手間がかかるという点はマイナス要素になりえますが。
「仮面幻想殺人事件」の賛否両論ポイント
これは好みが別れそうだなって思ったポイントについて。
ストーリーを重視するかゲーム性を重視するか
ストーリーの重厚さがファンには結構受けてるんですけど、逆にゲーム性が薄いです。
逆転裁判みたいな「現場をタッチして捜査」とかそういうのはありません。
テキストで「ここを調べてください」っていうのが提示されてます。
もともとガラケーのゲームだから当然なんですけど、ゲーム性の高い推理もののゲームを期待してると物足りなく感じる可能性があります。
逆にそういうゲーム性の部分がないからこそ、読み物としてゲームを楽しめるといえます。
この辺は好みが別れそう。
伊綱ちゃんの性格
癸生川探偵事務所の助手の白鷺州伊綱(さぎしまいづな)ちゃん。
人によっては伊綱ちゃんの性格を、受け入れられないらしい。
伊綱ちゃんの生王さんいじりが激しいですw
私
ただレビューとかほかの人の感想を見ると、伊綱ちゃんの生王さんいじりが結構引っかかってる人が多いです。
殺人事件中のテストが不謹慎
あと、殺人事件なのに生王さん(プレイヤー)を試してテストみたいなことをするのが不謹慎っていう人もいますね。
選択式形式で、事件の内容について伊綱ちゃんがテストしてきます。
これの回答によってプレイヤーの評価が変わる仕様。
殺人事件の最中にのんびりテストしてる点に引っ掛かりを感じる人がいるのかも。
私は、これはこういうゲームなので特に気にしてないです。
どうやら好みが別れる様子。
トリックや犯罪の方法が荒っぽい
「仮面幻想殺人事件」は犯罪の方法があまりに大胆というか荒っぽいw
トリック的なものとか、凶器の入手とかの設定も結構おおざっぱですw
ただ、これは別に「仮面幻想殺人事件」という作品において大事なところじゃないんですよ。
このゲームはそういうところを楽しむものじゃなくて、もっとこう人間関係の複雑さとかそういうのを楽しむものなのよ!
ネタバレ「仮面幻想殺人事件」感想・レビュー
ここからはネタバレです。
※下にスクロールしてね!
なんかどいつもこいつも浮気してなかった?
村崎と萌奈はつきあってたんか?
小早志(あのなんかへらへらしたやつ)と萌奈の関係はなんなの?
真犯人じじい→→→→→笠井→→→→→→村崎→←萌奈→←小早志
っていうことでOK?
これに加えて本物の「みに」が村崎ともつきあってた、っていう認識。
なんかごちゃごちゃしてたな。
私
男女関係怖い。
この辺の男女関係のあれこれは、ゲームを初めてプレイした高校生の時より、大人になった今の方が「わーお…!」と理解できるようになった。
私も歳をとったな。
青酸カリ手入りやすすぎ問題
なんか普通に青酸カリが手に入ってるけど、これはまあそういうストーリーだからということで落ち着いた。
漫画とかでも、青酸カリをあっさり手に入れてるものも多いし。
青酸カリ、ヤバさの割に手に入りやすいところある(フィクションです
でも、この前どっかの大学の研究室から青酸カリが紛失したってニュースあったな。
青酸カリ怖いな。
細かいところを気にしたら負け
前にツイッターかなんかで見たんだけど、「作品において大きな嘘は許されるけど、小さな嘘は許されない」みたいな話を聞いた。
たとえばゴジラの映画で「ゴジラという存在」は許されるけど、非常事態の警察への連絡で公衆電話使ってたら「いまどき公衆電話使うやつはいねーだろ」って言われてしまう。
ゴジラの方がよっぽどあり得ないけど、大きな嘘は許されるって。
「仮面幻想殺人事件」もだけど、癸生川シリーズはこういう小さな嘘が結構ある。
青酸カリの入手についても同じ認識でいる。
ここを気にするか、スルーして物語性に注目するかどうかで好みは分かれそう。
ヴィオレ(癸生川)の警告の謎
ゲームで「あんた死ぬよ」って言ってきたキャラクターがいたけど、結局癸生川。
で、なんで「あんた死ぬよ(うろおぼえ)」って言ってきたのか謎。
あれは癸生川なりに、これ以上首を突っ込むなって言いたかったのかな。
伏線回収ですっきり
大家の海外旅行の伏線とかはきっちり回収されてましたね。
結構伏線はきれいに回収してるから助かる。
推理小説とかでよく言われる「第一発見者が怪しい」がまさにその通りって感じ。
「仮面幻想殺人事件」は、めっちゃ浮気しまくりで人間関係がやばやばのやばなんだけど、とくに真犯人おじいと笠見さんはヤバいな。
恐怖を感じるレベル。
でも、自分が思ってるほど相手は自分を思ってない(むしろ重いと思われてる)みたいなのは、よくあるね。
「仮面幻想殺人事件」は、個人的にそういう他人に対する執着心みたいなものの描写が好き。